生き物マニアのママが教える、「水生生物」を子どもと楽しむ方法【入門編】

「生き物に関心のある子になってほしい」と願うパパ・ママは多いのではないでしょうか? だからと言って、いきなりハムスターや犬・猫など哺乳類の飼育だと、ハードルが高いと感じるのも親の本音かと思います。

そこで今回は、子育てを通して生き物の飼育にハマってしまった筆者が、入門編としておすすめの淡水で育つ水生生物をご紹介します。

金魚

お祭りの金魚すくいをきっかけに飼いはじめるご家庭が多いかもしれません。その飼育の歴史は古く、室町時代に中国から伝わり、江戸中期には愛玩動物として広まったとか。金魚は人によく慣れるので、子どもが飼う初めてのペットにおすすめです。

飼育の面白さ

色とりどりで、種類の多さが金魚の魅力のひとつですが、初めて飼育するならば、丈夫で飼いやすい「ワキン」がおすすめです。人懐こく、水槽に近づくと一斉に寄ってくるその姿に、子どももハートをわしづかみにされるでしょう。すぐに死んでしまうイメージの金魚すくいの金魚も、上手に育てれば大きくなり、長生きさせることができます。エサやりは、子どもができるお手伝いの1つ。朝起きたらすぐにあげるなど、時間を決めてやらせてみるといですね。

必要な道具

  • 水槽

金魚は大きく成長し、水量が多いほど水質が安定するため、屋内飼育ならば60cm以下のなるべく大きいサイズのガラス水槽がおすすめです。スタートは、水槽に余裕があるなと感じるくらいで大丈夫です。

  • エサ

粒状のエサは小さな金魚の場合、粒が大きくて食べられないことがありますが、フレーク状のエサならばその心配はありません。

その他に

  • ろ過装置
  • エアポンプ
  • カルキ抜き

を用意しましょう。

注意点 

まずは水温合わせをします。バケツや洗面器などにカルキ抜きした水をたっぷり用意し、持ち帰ったときのビニール袋のまま20~30分ほど金魚を浮かべます。その後、少しずつ水を入れて新しい水質に馴染ませてから金魚をゆっくり放します。

また、屋外で飼育の場合は水温に合わせたエサ量の調節が大切です。ちなみに、エサの適量の目安は、エサあげ開始から5分以内に食べきる量です。キレイな水を保つことは、長生きの秘訣でもあります。水質が悪くなる前のマメな水替えが大切です。

メダカ

屋外でも屋内でも飼育できるメダカ。見て楽しく、殖やして楽しい魅力的な観賞魚です。大きな鉢ならば、ドジョウや巻貝などを混泳させることもできます。(ちなみに、金魚やカメは混泳できません)また、暖かい時期になると、メスの産卵が始まります。飼育に慣れたら、繁殖にチャレンジしてみると楽しいですよ。

飼育の面白さ 

メダカの飼育の魅力は、リーズナブルな価格と本格的な見た目にあります。メダカの種類は多岐に渡り、1匹100円ほどのお手頃価格のものでも、睡蓮鉢でオシャレに飼えば大人もハマる楽しさです。飼育に慣れてきたら、繁殖にチャレンジしてみましょう。「稚魚」「幼魚・成魚」に飼育容器を分けることが、繁殖を成功させるポイント。採卵や孵化も興味深く、お子さんの夏休みの自由研究のテーマとしてもおすすめです。

必要な道具 

  • 水槽

メダカの購入前に、置き場所を整えましょう。屋外飼育の場合はプラスチック製睡蓮鉢やプランターがおすすめです。割れにくく、軽く扱いやすいため、子どもにも難しくありません。一方、屋内飼育の場合は、水量10~25L程度の水槽と、ろ過フィルターを用意すると良いでしょう。なお、メダカが快適に暮らすためには、1匹あたり1リットル程度の水が必要です。

その他に

  • 底砂
  • ホテイアオイなどの水草
  • エサ

が必要です。水草は産卵場所にもエサにも、もちろん水質浄化の目的にも役立ちます。よく増えるので、1株で十分です。

注意点

容器内の水を、日当たりの良い場所に丸一日放置するなどのカルキ抜きをしてから、メダカを飼育してください。また、メダカは水温変化が苦手なため、水温合わせをした後は、明るい場所で飼育してあげましょう。エサは5分で食べきる量が適量の目安です。キレイな水を保つことは長生きさせる秘訣です。こまめに水替えをしてあげてください。

ザリガニ

池や沼などの身近な場所に棲んでいるアメリカザリガニは、春から夏にかけてよく釣れます。名前に「カニ」が入っていますが、実はエビの仲間です。ザリガニ釣りをきっかけに飼うご家庭も多いのではないでしょうか?男の子はもちろん、女の子もハマるその魅力をお伝えします。

飼育の面白さ 

ザリガニの体色は、エサに含まれている赤色色素に比例します。そのため、赤色色素が含まれていないエサで飼育を続けると体色が赤色から青色、そして白色へと変化していきます。最近は、白ザリガニを黄色に変化させる実験フードも販売されていますので、親子で試してみても楽しいですね。

また、ザリガニは脱皮を繰り返して成長します。取れていたハサミや足があっても大丈夫!小さくはあるものの、脱皮を終えると再生します。驚きと感動に満ちたその姿を、親子で体感してみてください。なお、脱皮殻はザリガニのカルシウム補給のために必要ですので、飼育容器から取り出す必要はありません。

必要な道具

ザリガニは共食いをするため、単独飼育が基本です。水量が多いと溺れてしまうので、水深は5・6cm程度にしてください。やむを得ず複数飼育をする場合は、ろ過フィルター使用の上、60cm水槽で2~3匹までが限度です。その他、砂利や隠れ家として植木鉢や石、水草、エサを用意するといいでしょう。

単独飼育の場合は、大きめの飼育ケースでも代用できます。脱走名人のザリガニ。筆者は2回脱走されました。脱走された時の子どもたちの落ち込みっぷりを考えると、いずれの容器でもフタは必須です。

注意点

ザリガニは水を汚しやすいため、こまめな水換えが必要です。エサは1日に2~3回、食べ残しが出ない量を与えてください。雑食のなので、刺身やシラス、野菜の葉などを食べますが、水の汚れやニオイを考慮すると、ザリガニ用飼料がベターです。なお、共食いを避けるため、脱皮直後は単独飼育をおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?子どもと育てる生き物の入門編とは言え、淡水で育つ生物の、飼育の面白さや奥深さを感じていただけたでしょうか。水替えなど、コミュニケーションをとりながら親子で協力して行うのも飼育の楽しみの1つです。

家庭で生き物を育てることは、子どもの心を育み、疲れた大人の心を癒します。それは、親子それぞれの人生を豊かにすることにつながっていくのではないでしょうか? ぜひこの夏、チャレンジしてみてくださいね!

<参考資料・参考文献>

キョーリン飼育方法の一覧(金魚・メダカ・ザリガニ)
*チャイルド本社『しいく・かんさつ図鑑』