「子ども」と「虫」の無視できない関係

ある日、ママ友から「カブトムシ要る?」と子供の前で聞かれたら、あなたはどうしますか?

女姉妹で育った筆者はカブトムシを飼った記憶がなく、一瞬ひるみましたが、虫の苦手な私だからこそ「カブトムシ」は初めの一歩としてハードルが低いかもしれないと思い、そこから子どもと虫の関係が始まりました。

ここでは、「子ども」と「虫」の無視できない関係から、子供の好奇心を育てながら、筆者がいかにして苦手な虫と付き合ってきたか、実体験をお伝えします。

おっかなビックリ、初めての昆虫飼育

冒頭にあった、「カブトムシ要る?」と実際に聞かれた筆者。実は子どもも私もカブトムシを触るのは初めてでした。保育園で声を掛けて頂いたので虫かごも無く、子どもの服にくっつけて帰ることになったのですが、親子共々未知の体験で、車の中で飛びやしないかと「ギャーギャー」しながら帰ったのを覚えています。

子どもと虫との付き合いが始まる

初めての昆虫の飼育。虫かごやカブトムシが過ごしやすい様に土、木、水、ゼリー状のエサを一緒に準備し、キラキラした目でカゴに入ったカブトムシをことあるごとに観察している子どもの姿を見て、「子どももカブトムシも可愛い」と思っている自分に気がつきました。

飼ってその日のうちに、カブトムシは「カブちゃん」という名前になり、朝のうちにゼリーを交換し、次の日は「こんなにゼリーが減った!」と”与えたエサを食べてくれる喜び”を感じたようでした。

秋が近づき、カブちゃんのゼリーの減りが悪くなり始めました。カブトムシは成虫ではその夏しか生きられないことを知り、ついにその日が来てしまいます。たくさん泣いて、子どもの中で何かを感じたことでしょう。カブちゃんのお陰で少し成長した我が子を見て、大きな夏の思い出となりました。「次の夏は、オスとメスを飼おうね!」の言葉に苦笑いしながら。

冷蔵庫の中からこんにちは

筆者の自宅では主人の家族が家庭菜園をしており、新鮮な野菜をたくさん頂きます。実はこの野菜、頂けるのはすごくありがたいのですが、よく「おまけ」がくっついているのです。

とある夕方、野菜室からキャベツを取り出した場所に…キャベツ大好きアオムシ君がグッタリと横たわっていました。突然の出来事で、夕方のキッチンに雄叫びが響き渡り、明らかに子どもも恐怖の眼差しを向けていました。

せっかくなので飼育してみることに

しかし、カブちゃんの一件があったお陰で、虫を恐怖のままで終わらせるのはもったいないとひらめき、「弱ってるけど、ちょっと様子を見てみよう」と虫かごに入れて飼ってみることにしたのです。

キャベツの葉っぱとアオムシ君をカゴに入れてしばらくすると、活発に動きはじめました。アオムシ君が動いているのを見て、次第に「かわいい〜!」と言っていた子どもを見て、筆者の一方的なアオムシへの思いがそのまま受け継がれずに済んで良かったと思いました。ここからアオムシ君の素晴らしい大変身を見たときの、好奇心に満ちた目を見られるのですから!

越冬、そして無事に羽化

それからすぐ蛹になったアオムシ君は越冬をし、生きているのかも忘れかけていた暖かな春、ついに羽の生えた成虫がお目見えしました。

……ところがそれは、「蛾」でした。苦笑いの筆者でしたが、子どもは大喜び。「蛹がカラになって、本当に蝶々が出てきた!」と、晴れ晴れしくお外に放ちました。

それからリベンジを果たし、モンシロチョウが生まれた時の喜びを感じる頃には、キャベツのアオムシ君とは仲良しになっています。

虫の赤ちゃんはこんなに小さい

カブトムシも、蝶々も、生まれたときの形と成虫では全く形が違います。その変化を楽しむうちに愛着が湧くので、飼育するのにはとても面白い昆虫でしょう。

一方で、生まれた時から似た形の昆虫もいます。

「不完全変態」の代表、カマキリ

ある初夏の日、保育園から「カマキリ大図鑑」の様な本を借りてきた息子。どうやら、カマキリの赤ちゃんに夢中で、何度も同じページを見ていました。

その次の日の朝。なんとも偶然に、網戸に小さいカマキリの赤ちゃんがいたのです。

大急ぎで寝起きの息子を抱き、カマキリの赤ちゃんを見せました。アップにされた本の中の赤ちゃんと、本物の大きさの差に初めは焦点が合っていませんでしたが、その小さい本物の姿を見て「カマキリの赤ちゃん、ちっちゃいねえ」とキラキラした目で嬉しそうに本を取りに行く息子。

赤ちゃんのページから、少しずつ大きくなって行くカマキリを見て、また戻って赤ちゃんをみる。カマキリも途中何度か脱皮をしながら大きくなります。こんなに小さい赤ちゃんも、たくさんご飯を食べるとこんなに大きくなると感じたのでしょう。その日の朝食は「僕もたくさんご飯をたべる!」と張り切り、元気に登園する息子を見てカマキリの成長と重ね、「たくましく育って欲しい」と願った筆者の体験でした。

まとめ

虫に興味を持つ時期は、ほとんどの子どもに訪れます。

昆虫はとっても種類が多くて、生物の多様性を知るのにうってつけの生き物。子どもの「知りたい!」の気持ちは、理科の面白さを体験できる、貴重な経験でもあります。

子どもの嬉しそうな顔、好奇心に満ちた顔。これを見るために、昆虫観察をしてみるのも悪くありませんよ。

虫が苦手な方の場合、「これなら飼っても大丈夫」という昆虫を飼うことから挑戦してみてくださいね!